30代未経験から経理へ転職した8STEPはこちら

30代転職3回目でも未経験から経理に転職した方法【8STEPで解説】

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こんにちは!だーどんです(@don1105don)
30代、転職3回目のときに未経験から経理へ転職しました。

この記事では、30代で未経験から経理に転職した経験をもとに、「未経験から経理への転職方法」をSTEPごとに解説します。

全8STEPはこちらです。

【転職準備】

STEP
転職開始のタイミングを知る
STEP
簿記2級の取得
STEP
転職サイトに登録
STEP
現職での異動の有無

【転職開始】

STEP
転職エージェントへの登録&活用
STEP
職務経歴書を経理特化に仕上げる
STEP
求人の選定・応募
STEP
面接対策

【内定後】

STEP
内定から入社までの流れ
おまけ
入社前に勉強しておくこと

経理を目指したときの私の経歴は、なかなか不利な状況でした。

  • 30代
  • 転職3回目
  • 短期離職経験あり
  • 経験業種職種の一貫性なし
  • 経理未経験
  • 資格簿記2級のみ

転職にはマイナス条件だらけです。
それでも30代で未経験から経理に転職できたので、再現性はお伝えできるかなと思います!

また経理になってから3年以上Twitter(@don1105don)で『未経験』『経理』『転職』について発信してきました。
嬉しいことに多くの方に共感をいただいております。

未経験から経理への転職は決して簡単ではありません。
長期戦になる覚悟も必要です。

それでもあきらめなければ未経験から経理への転職は可能です。

これまでご相談をいただいた、何人もの方が未経験から経理に転職してます

「今から未経験で経理になれるのか?」

そんな悩みを抱えている方に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
だーどん@30代未経験経理マン

【プロフィール】

  • 30代未経験から経理へ転職
  • 大企業の経理4年目
  • ブログ/Twitterで経理転職について発信
  • Twitter:フォロワー数約5,000人
  • 資格:簿記2級
    (Twitterはこちら@don1105don
目次

STEP0:転職開始のタイミングを知る

ここではSTEP0として、転職開始のタイミングをお伝えします。

簿記2級取得⇨転職活動開始が王道ルート

Twitterでは、

「資格を取得してから転職した方がいいでしょうか?」
「簿記は何級まで取得すればいですか?」

といった質問を多くいただきます。

未経験から経理への転職を考えている人すべてに共通して言えるのは、

簿記2級取得⇨転職活動開始

です。

これが王道ルートです。

迷ったら簿記2級を取得してください。
ただ簿記よりももっと強い武器があります。

それが【若さ】です。
【若さ】は転職において最大の武器です。

では【若さ】を考慮した、年齢別の転職スケジュールをお伝えします。

年齢別の転職開始スケジュール

未経験から経理に転職するタイミングで重要なのは

  • 年齢
  • 資格の有無

の2つです。

それを踏まえて私が考えた『資格+年齢』別の転職開始スケジュールはこちらです。

20代前半〜25歳
⇨簿記勉強中+転職活動開始

26歳〜20代後半
⇨簿記3級+転職活動開始

30代以降
⇨簿記2級+転職活動開始

もちろんお伝えしたいのは【若さ】がある方も

簿記2級取得⇨転職開始

が王道ルートになります。

これは変わりません。

ただし、

  • 働きながら勉強ができない
  • 簿記が苦手で2級取得がすぐには難しい

など合格に時間がかかる方は、1日でも若いうちに転職活動を開始するほうが上手くいく可能性もあります。

まずは自分の状況を整理して、転職するベストなタイミングを考えてみてください。

20代前半~25歳の方にひとつだけ注意点があります。
それはできるだけ短期離職は避けることです。短期離職は面接で絶対に突っ込まれます。必ずです。
短期離職は転職においてプラスになることはありません。
私も1年未満での短期離職経験がありますが、転職の度に必ず理由を聞かれました。現職が嫌で嫌で病気になる人以外は、最低でも1年以上は勤めることをおすすめします。

STEP1:簿記2級の取得

未経験から経理に転職するのに簿記2級は必須です。
あるとないとでは面接官の見る目が違います。
経理への転職を目指すなら、簿記取得がファーストステップです。

STEP1では簿記取得についてお伝えします。

簿記2級の必要性

STEP0転職のタイミングでもお伝えしましたが、未経験から経理に転職するうえで【簿記2級】の取得は必須です。

未経験から経理への転職はかなり難しいです。

ただでさえ難しいのに、簿記2級を持ってなければさらに苦戦します。

もう何度でもお伝えしますが、未経験から経理への転職の王道ルートは

簿記2級取得⇨転職活動開始

です。

ではなぜ簿記2級が必要なのか?

それは

  • 応募できる求人の幅が広がる
  • 志望動機に説得力を持たせる

ためです。

経理の求人を見ると分かるのですが、

募集要項に【簿記2級必須】【簿記2級程度の知識】の記載があることが多いです。

それは条件がいい求人ほどよく見かけます。

この場合、基本的に簿記2級がなければ書類選考に通過できません。

また仮に書類選考を突破しても、ライバルは基本的に簿記2級取得者、あるいは実務経験者なため、
次の選考に通過するのは難しくなってきます。

簿記は資格の中でも知らない人はいないほど有名です。
そして【簿記=経理】という認識も一般的です。

「未経験から経理なるために簿記2級を取得しました。」

これを伝えられるかで、志望動機の説得力が全然違います。

未経験者でまだ簿記2級を取得してない方は、今すぐ勉強を始めましょう。

簿記2級はネット試験で最短を目指す

私が受験時にはありませんでしたが、今は簿記2級と3級にネット試験が導入されました。

もちろん年3回の統一試験も実施されてます。
そうなると、統一試験とネット試験どちらを受験すべきか悩みますよね。

結論としてはネット試験一択です。

最近私の周りでも簿記2級に合格した方がたくさんいますが、全員ネット試験を受験されてます。

ネット試験は統一試験よりもかなりメリットが多いです。

  • 受験日を自由に選択できる
  • 落ちてもすぐに再受験が可能
  • 問題の難易度が安定している

逆に、近年の統一試験は難易度にバラツキがあり、当たり外れの回が多いです。

合格率が20%を切るときもありますからね。

それに比べてネット試験は現状捻った問題もなく、勉強すれば報われる試験になっています。
難易度が安定してる今のうちに受験することをおすすめします。

だーどん

ネット試験が導入されたことで、簿記2級を受験するハードルは確実に下がりました。
今後未経験から経理へ転職するうえでは、簿記2級がより必須な資格になりそうな予感がしてます。

簿記2級の勉強方法

ここでは私の勉強方法を紹介します。

ネット試験になっても点の取り方は変わりません。

戦略はシンプルでして、

第1問の仕訳
第4・5問の工業

で満点を狙いにいくことです。

特に工業簿記が得意になるかが合格へのキーポイントです。

では実際どう勉強するか?過去にツイートしてますので載せておきます。

これだけやれば独学でも半年で合格は可能ですよ。

【隙間時間を有効活用】
働きながらだと、まとまった時間が取れる方も少ないでしょう。
私も当時、仕事後にやろうとしても疲れてやる気が起きませんでした。
なので、通勤時間や昼食後、寝る前などちょっとした隙間時間にひたすらアプリで勉強してました。
また参考書をバラバラにして、常に持ち歩いて読んだりもしてました。
今なら電子書籍も多くありますので、より勉強しやすい環境ですね。
机に座らなくても簿記は勉強できるので、参考にしてみてください。

STEP2:転職サイトに登録

STEP2は転職サイトへの登録です。

ただ転職サイトに登録したからといってすぐに応募するわけではありせん。

ではなにを目的で登録するのか?

目的は

  • 経理の求人をチェックする
  • 履歴書と職務経歴書を作成する

ためです。

転職サイトを活用して転職の準備をしておくだけで、本格的に転職活動を始めたときに焦らないですみます。

備えあれば憂いなしです

余裕があるうちに転職サイトだけでも登録しておきましょう。

だーどん

登録のタイミングは簿記を勉強中でも大丈夫です。
登録は無料ですし、特にデメリットはないですので。

登録必須の転職サイト

私が登録していた転職サイトはこちらです。

リクナビNEXT
doda
マイナビ転職
エン転職

転職をした人なら誰もが知っている、有名な大手4社ですね。

とりあえずここさえ登録しておけば間違いないです。経理求人も網羅的にチェックできますし、転職を学べるコンテンツも豊富です。

迷ったらこの4つを登録してみてください。

もちろんすべて無料です。

では次に登録後にすることを2つお伝えします。

更新日を目安に経理求人をチェックする

まずは各サイトの更新日ごとに求人をチェックするクセをつけます。
チェックするときは、以下のことを意識してください。

  • 経理求人の募集要項
  • 経理求人の全体数
  • 常に募集している求人

とりあえずこの3つだけ見るクセをつけてください。

日々チェックする習慣がついてくると

  • 経理に求められること
  • 経理求人が増える時期
  • ブラックな求人

などが自然と分かるようになります。

実際、求人に応募するときの選定時に必ず役に立ちますので、今から求人チェックを習慣化してみてください。

履歴書・職務経歴書を作成してみる

転職活動をするうえで、履歴書職務経歴書は避けては通れません。
逆に提出を求められない企業は怪しいのでやめておきましょう。

どこかのタイミングでは作成しなければならないので、早いうちから準備することをおすすめします。

先程紹介した転職サイトには、書類の各フォーマットが用意されてます。

白紙から作るのは時間がかかるだけなので、最初からフォーマットを利用しましょう。
転職サイトには見本もありますので、まずは参考に作成してみてください。

また転職サイトではないですが、転職エージェントのリクルートエージェントにもテンプレートがあります。

私は最初にリクナビNEXTのフォーマットを利用してましたが、その後リクルートエージェントにお世話になったため、履歴書・職務経歴書もリクルートエージェントのフォーマットで完成させてました。

こちらも非常に書きやすいので、参考にしてみてください。

だーどん

この段階では履歴書・職務経歴書はとりあえず作成してみることが大切です。完璧に仕上げる必要はありません。
完璧に仕上げるのは、転職エージェント登録後になります。
私も最初は見様見真似で作成し、後に転職エージェントに添削してもらい経理特化に仕上げました。
仕上げ方は【STEP5職務経歴書を経理特化に仕上げる】で解説していきます。

STEP3:現職での異動の有無

経理になりたいと考えたとき、大体の方はすぐに転職を思いつきますが、転職よりも現職で経理に異動ができるならそれに越したことはありません。

転職活動を開始するよりも、まずは現職で経理に異動できるかどうかを検討してみてください。

ここでは異動のメリットと伝えるタイミングを解説します。

転職よりも異動することのメリット

もし現職で異動ができる場合、以下のようなメリットがあります。

  • 条件そのままに経理になることができる
  • 人間関係も完全にはリセットされない
  • 実務経験者になれるため次の転職で有利

また仮に異動ができなかったとしても、

「現職で経理になれないため転職を決意しました」

退職理由につなげることができます。
どっちに転んだとしても不利になることはないので、一度は現職で異動の有無を確認してみましょう。

異動を希望するタイミング

いきなり人事や上司に「経理になりたいです」と言っても、本気度は伝わりません。

本気を伝える証明は何か?

それは【簿記2級】です。

経理でもないのに【簿記2級】を取得する人は少ないので、

簿記2級を取得する=経理になりたい

を証明することができます。

異動を希望するタイミングは簿記2級を取得してからにしましょう。
異動についてはより詳細にこちらの記事で解説してます。

だーどん

実際に異動できる確率は正直低いです。
私も希望しましたが、実現できず転職に踏み切りました。
運良く異動できれば最高ですし、できなくても転職する覚悟が決められますよ。どっちになってもプラスでしかないので、伝えてみることが大切です。

STEP4:転職エージェントへの登録&活用

異動もできなければ経理になれる道は、転職する以外ありません。

ここからはいよいよ転職活動を開始します。
ではなにから始めればいいのか?

私は転職エージェントへの登録から始めました。

ここでは転職エージェントの活用方法と、おすすめの転職エージェントも紹介します。

未経験で経理を目指すなら転職エージェントは必須

転職エージェントは、無料で転職をサポートしてくれるサービスです。
無料な理由は、転職エージェントは転職希望者からではなく、求人を出している企業から手数料を得るビジネスモデルなためです。

私も転職時にはかなりお世話になりました。
その経験から断言できるのが、

未経験から経理を目指す場合、転職エージェントへの登録は必須

ということです。

その一番の理由は、

転職エージェントには経理未経験可の非公開求人を多く取り扱っている

ためです。

転職サイトを見続ければ分かるのですが、未経験可の経理求人は本当に少ないです。

自力で探すには限界があります。

転職エージェントを利用すれば、エージェントが未経験可の経理求人をまとめて紹介してくれます。

もちろんその中には、転職サイトに掲載がない非公開求人が多くあります。

これだけでも転職エージェントを使わない手はありません。

未経験で経理へ転職するには、1~2社受けただけで内定をもらえるほど甘くはありません。
基本は何十社と応募することになります。

そのため応募する求人数を確保することが必要になります。

それは自力では正直難しいです。

だーどん

私も現職は転職エージェント経由で内定をいただきました。
転職サイトには掲載がない非公開求人です。

未経験から経理を目指す方は、転職エージェントを利用することを強くおすすめします。

転職エージェントがサポートしてくれること

非公開求人を紹介してくれる以外にも、転職エージェントはいろいろと転職をサポートしてくれます。

サポートの具体例は

  • 面談終了後、求人応募を代行
  • 職務経歴書の添削
  • 企業とのスケジュール調整
  • 面接のため情報を収集
  • 面接後のフィードバック
  • 最終面接終了後に企業への後押し

などです。

転職エージェントに登録したら、これらのサポートをフル活用しましょう。
私は分からないことがあればすぐにエージェントに質問してました。

受け身ではフルに活用することはできませんので、
遠慮せずに自ら動いていきましょう。

転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントはメリットが多いです。

ただし少なからずデメリットもあります。

  • メールなど連絡が頻繁にくる
  • 希望していない求人も紹介してくる
  • 企業との直接交渉が難しい

などです。

登録後はメールは頻繁にきますし、今までの経歴から判断し、より転職しやすい希望と違う求人も紹介されることもあります。

もちろん紹介された求人に応募するかはこちらの判断なので強制されることはありません。

ただなんとなく経理になりたいな~くらいで登録すると、気づけば現職に近い求人ばかり紹介されるなんてこともありえるので、

未経験から経理になるんだ!とはっきりした意思を持ってから登録しましょう。

あと企業とは基本的に直接やりとりすることはないため、交渉力があり、直接応募など自分の力だけで転職する自信のある方にも煩わしく感じますね。

だーどん

未経験から経理の場合、直接応募は条件が満たさないので難しいですが・・・。

未経験から本気で経理へ転職したい方には、デメリット以上にメリットのほうが大きいので、そこまで心配する必要はないですよ。

おすすめの転職エージェントを紹介

 実際に未経験から経理への転職時に利用した、おすすめの転職エージェントを紹介します。

転職実績No.1のリクルートエージェント

引用:リクルートエージェント

私が一番お世話になったエージェントです。
現職もリクルートエージェントから応募し、内定を得ることができました。

実際に利用した私目線のメリットはこちらです。

  • 転職のサポート体制が充実している
  • エージェントの質も他社に比べて高い
  • 非公開求人数が多い
  • 企業へのアプローチが強い
  • 内定後のサポートもあり

最大手の転職エージェントですので、悩んでいる方はまずリクルートエージェントに登録すれば問題ないです。

転職エージェントは複数登録をする

転職エージェントは複数登録することをおすすめします。

なぜ複数登録がいいのか?

それは転職エージェントは最終的にエージェントとの相性がすべてだからです。

口コミを見ると、良かったと悪かったが入り混じっているのが分かります。
転職エージェントはこの会社だからいい!というのはありません。

エージェントも人です。そして営業です。
担当と合う合わないは必ず発生します。

1つだけ登録して、そこの担当者と相性が良くなければ、転職活動もいい方向に進みません。
むしろモチベが低下して、ブレーキがかかるかもしれません。

それを事前に防ぐためにも、あらかじめ転職エージェントは複数登録します。
同時進行することにより、相性のいいエージェントに出会える確率を上げることができます。

もちろん最後まで同時進行する必要はなく、相性がよく、信頼できるエージェントに出会えたならその方のみに絞って進めて問題ないです。

転職エージェントは会社ではなく、人で選びましょう。

だーどん

私はリクルートエージェントで相性のいいエージェントに出会えたので、内定までその方にお世話になりました。
なんなら一度転職活動を辞めた時期もありましたが、再開するときにその方を指名したくらいです。

転職エージェントとの面談

転職エージェントに登録すると、次はエージェントとの面談になります。

ここでお伝えしたいのはひとつです。
それは、

エージェントとの面談は人生相談ではない

ということです。

転職を初めての方がやりがちな勘違いなのですが、
転職エージェントはボランティアでもなんでもなく、いち企業の営業です。

営業は利益を上げる必要があります。

利益は求人者を転職させなければ生まれません。

エージェント

この人は転職できる可能性がある

とエージェントに思わせなければ、本気のサポートは期待できません。

ではどう本気にさせるのか?それはこちらが本気を見せる必要があります。

経理志望

「経理になれるでしょうか?」

だーどん

「未経験から経理への転職を目指してます!難しいとは思いますが経理の求人を紹介してください!」

前者と後者ではどちらが本気かは分かりますよね。
エージェントから親身なサポートを得るには、絶対に経理に転職したい意思を伝えましょう。

受身ではダメです。
転職エージェントは「利用してやる!」くらいの気持ちがちょうどいいですよ!笑

転職エージェントの活用方法について、この記事でさらに詳しくまとめてます。

STEP5:職務経歴書を経理特化に仕上げる

書類選考が通過できるかはどうかは、職務経歴書がすべてです。

未経験から経理を目指す場合、ただでさえ書類選考は落ちまくります。面白いほど落ちますほんとに。
その勝率を1%でも上げるには、職務経歴書を経理特化へ仕上げる必要があります。

職務経歴書を経理特化に仕上げるにはどうすればいいのか?

ここでは私がどう作成したかをお伝えします。

経理に特化した職務経歴書の書き方

それでは経理に特化した職務経歴書の書き方をお伝えします。
経理特化と言っても考え方はシンプルで、

  • 冒頭(職務要約)の最後に経理になりたい理由を簡潔に書く
  • 職歴の成果や自己PRは数値を使って表現する
  • 簿記資格は必ず書く(勉強中でもアピールする)
  • 自己PRは経理仕様に特化させる
  • 最後の締め文に経理になりたい意思を書く

になります。

職務経歴書の書き方については、具体例を交えてこの記事にまとめてますので参考にしてみてください。

特に大事なのは、自己PRを経理仕様に特化させて書くことです。

経理に特化した自己PRの書き方

経理に特化した自己PRを書くには、これまでの経験で2つのことを抽出します。

  • 経理に関連するような数値を扱った経験
  • 経理が苦手とする周りとの折衝や調整をした経験

この2つの経験を書くことにより、以下のことを自然とアピールすることができます。

  • 数値を扱った経験⇨経理への適性・下地がある
  • 折衝などの経験⇨コミュニケーション能力がある

この2つをアピールすることで、即戦力を求めている会社ではなく、未経験者を育てることも視野にいれている企業を絞れることができます。

面接官

経理適正がまったくないのは困るけど、周りと上手くやってくれそうな人なら未経験でも採用したいな・・・

こんな企業をピンポイントで狙う戦略です。

この自己PRを読んで書類が通過する場合、面接次第では十分に採用される可能性があります。

経理は黙々と作業するイメージがありますが、意外とコミュニケーション力が必要な職種です。
そして経理一筋の方はそれが苦手な方が多いため、未経験者はコミュニケーション力をこれでもかとアピールしていきましょう!

経理の自己PRでよくありがちな

  • 数字に強い
  • まじめ
  • ミスがない

だけをアピールしても実務経験者には勝てませんし、他の応募者に埋もれてしまいます。

経理未経験者がアピールするべきことは

経理適正+コミュニケーション力

この2つです。

自己PRについてはこの記事でさらに詳しく解説しています。
作り方に迷っている方は参考にしてみてください。

転職エージェントに職務経歴書の添削を依頼する

職務経歴書を作ってみたはいいが、それが良いのか悪いのか、自分では判断つきませんよね。

第三者、それも転職のプロである転職エージェントに添削を依頼するのが、職務経歴書を完成される一番の近道です。

添削は1回ではなかなか完成しませんので、

添削⇨修正⇨添削⇨修正

と繰り返し、自分が納得するまでエージェントからお墨付きが得られるまで磨きをかけていきましょう。

だーどん

ただ求人応募は同時進行で進めていって大丈夫です。
書類選考が通過するかどうかも、職務経歴書の完成具合の判断基準になりますからね。

STEP6:求人の選定・応募

転職エージェントとの面談後、求人はすぐに紹介してくれます。

職務経歴書を仕上げることが先ですが、ある程度完成している方は同時進行で応募を開始しても大丈夫です。

求人に応募する際に心がけること

求人に応募する際は、以下の3つのことを心がけていました。

  • 実務経験者になることを第一に考える
  • 最低限譲れない条件以外は妥協する
  • 譲れない条件以外を満たせば応募する

未経験で経理求人に応募する場合、基本的に書類選考で落ちます。
私も30社以上応募して、書類選考を通過したのは10社以下です。

まず書類選考は落ちるということを頭に入れておきましょう。
慎重になりすぎて応募を控えめにすると、あっという間に持ち駒はゼロになります。

だーどん

私がまさにそうでした・・・

求人選定の軸を決める

経理志望

よし!落ちまくるなら片っ端から応募すればいいんだ!

と思われるかもしれませんが、そうでもありません。

運良く内定をもらえても、入社後すぐ辞めてしまっては意味がないからです。
最低でも1年は働ける企業を選びましょう。

ではどうやって求人を選べばいいのか?

それには求人選定の軸を決めます。

軸の決め方はシンプルで

  • 絶対に譲れない条件
  • ある程度妥協できる条件

の2つを書き出してリスト化します。

私が作成したリストの例はこちらです。

絶対に譲れない条件
妥協できる条件
  • 転勤なし
  • 土日祝休み
  • 経理専門職
  • 給与
  • 通勤時間
  • 企業規模

このリストにあてはめながら応募することで、応募段階からミスマッチを防いでいました。

選定基準は個人で違うため、人に相談するよりも自分で考えて書き出すのがおすすめです。

1度に応募する求人数

書類で落ちることは理解した
求人選定の軸も整理した

残すは求人に応募するのみです。

では1度にどれくらい応募するべきか?
その基準は正直ひとそれぞれな部分が多いですが、私は5社に抑えてました。

なぜなら、それ以上だと通過したときのスケジュール調整が困難になるためです。

経理志望

おいおいさっきは通過しないって言ってたじゃないか?

と思われるかもしれませんが、全体数で見たら落ちまくります。

ただし、通過するタイミングがバランス良くなるとは限りません。

5社応募して全滅の時もあれば、5社応募して3社通過するときもあります。
もし3社通過したときに、働きながらですと面接日の調整にかなり苦労します。

だーどん

私は都内にでるのに時間がかかったため、余計に難しかったです。

スケジュール的に週に1〜2回の選考が限界でしたので、通過しても対応可能な目安が5社でした。
面接対策に時間もかかりますからね。

具体的な応募方法としては、常に5社は応募している状態にすることです。

5社応募して、2社落ちたら2社追加するようにしてました。

ただこれは全員にあてはまることではなく、その方の状況でいくらでも変わるため参考程度に捉えてください。

どんな求人に応募するべきか

求人のハードルは企業規模によって変わります。

大企業
中小ベンチャー
会計事務所

の順に難易度は変わります。
単純に応募するライバルが増えますからね。

ただ私の考えですが、企業規模で絞る必要はないかなと思います。
未経験で大企業に内定をもらえてる方も実際いますので可能性はあります。

もちろん応募しないと可能性はゼロです。
ダメもとでも応募してみることをおすすめします。

この中で会計事務所への応募はより慎重に行ってください。
なぜなら会計事務所は良いところと悪いところがハッキリしているためです。
応募を考えている方は、働く環境が合っているかを必ず見極めるようにしましょう。

STEP7:面接対策

求人に応募して、書類選考に通過するといよいよ面接です。
転職が初めての方は就活以来ではないでしょうか。
ここでは面接対策についてお伝えします。

面接前に意識すること

まず面接を受ける前にこれだけは頭に入れておいてください。

  • 書類通過した企業への面接は必ず行く
  • ドタキャンはエージェントからの信用を失う
  • 面接は実践で慣れるのが一番早い
  • 本命前に場数を踏まなければ失敗する
  • 面接後に辞退は可能

書類通過後、いざ面接となると誰でも億劫になるものです。
ただし、いくら練習しても場数を踏まない限り慣れることはありません。

面接後に辞退することは可能ですし、
面接で企業への印象が変わることはよくあるので、深く考えずに面接には行きましょう。

だーどん

それほど志望度が高くない企業の場合も、練習だと思って行きましょう!行かないと何も始まらないですよ。

面接への準備

面接は準備がすべてです。

なにもしないで行くと自滅します。
私も何度も痛い目にあってきました。

その経験から以下の5つのことを準備するようになりました。

  • 企業研究をする
  • 職務経歴書をポイントごとに話せるようにする
  • 職務経歴書を深く突っ込まれたときの用意をする
  • 主要な質問への回答を面接を想定して用意をする
  • 逆質問は必ず4~5つは考えておく

これだけ準備すればある程度大丈夫です。
注意点は職務経歴書を丸暗記しないことです。

丸暗記すると一言一句そのまま伝えようとしてしまい、質問の意図と回答がズレてしまったり、
頭が真っ白になったときに応用が効きません。

伝えたい重要なポイントだけは覚えて、あとは自然な会話を意識しましょう。

また主要な質問の内容を書いておきます。

  • 自己紹介(職歴の説明)
  • 志望動機(なぜ御社なのか?)
  • 転職理由(なぜ未経験から経理になりたいのか?)
  • 退職理由(なぜ現職では経理になれないのか?)
  • 自己PR(御社の経理になってどう貢献できるか?)

この質問は必ず聞かれると思って準備しておきましょう。

また主要な質問についても、職務経歴書に書いたことをそのまま話すのではなく、面接用にポイントを絞って相手に伝わりやすい工夫をしてみてください。

面接中に実践すること

面接中はこの2つを実践してください

  • 面接官と会話のキャッチボールを意識
  • 経理になりたい意欲を伝える

先ほどもお伝えしましたが、丸暗記はせずにポイントごとに簡潔に答えるように意識してください。

質問への回答は、

結論⇨理由

の順に話すと分かりやすいです。

また「なぜ経理になりたいのか?」は必ず聞かれるため、しっかり準備して経理になりたい意欲を伝えましょう。
もし聞かれなかったときは、最後の逆質問時に伝えるようにしてください。

未経験者は意欲を伝える。
正直これがすべてですよ。

だーどん

面接はただ覚えてきたことだけを話すだけでは通過しません。
面接で見られるのは内容よりもコミュニケーション力です。
会話のキャッチボールができれば、少し噛んだり、言いたいことを忘れてしまっても大丈夫です。

面接後にすること

転職エージェント経由の応募の場合、面接後にエージェントに連絡します。
そのときにエージェントには2つ依頼することができます。

  • 面接のフィードバックをもらう
  • 面接で伝えきれなかったことを伝えてもらう

面接は受けて終わりにするだけではもったいないです。
面接後は必ずフィードバックをもらってください。

落ちても通過するにしても、フィードバックは次に活かす重要な材料になります。

また緊張で不発で終わってしまった場合、転職エージェントに念押ししてもらうことはできます。
ただし、これで選考結果が変わるかどうかは状況次第なのであまり期待し過ぎは禁物です。

だーどん

一次面接の面接官は直属の上司になる方が多いです。
面接でこの方と合わないなと感じるなら、こちらから辞退することも視野にいれましょう。入社後のミスマッチをあらかじめ防ぐことにもなりますよ。

面接は落ちても気にしないで切り替える

面接は手応えがあっても落ちます。
未経験で経理を目指すなら尚更落ちます。

落ちる理由はシンプルで、

  • 準備不足
  • ライバルがハイスペック
  • 単に社風が合わなかった

などです。

フィードバックをもらって次に活かすことも大切ですが、落ちたことは気にせずどんどん受け続けましょう。
切り替えが大事ですよ。

だーどん

私は30社以上受けて、内定をもらえたのは1社です。
落ちすぎて、途中から気にしなくなりました。
それでもあきらめなければ、拾ってくれる企業は必ずありますよ。
どのみち転職できる企業は1社だけですかね。

STEP8:内定から入社までの流れ

面接お疲れ様でした。
無事内定をもらえた方、まだ入社までにやるべきことはありますので最後まで油断せずにいきましょう。

ここでは内定後から入社までの流れをお伝えいたします。

大まかな流れは

内定
条件面確認
内定承諾
入社日の調整・退職交渉開始
入社日・退職日確定
退職
入社

になります。

内定から内定承諾前にやること

転職は内定を得たから終わりではありません。
内定を承諾する前に、必ず条件面を確認しましょう。

基本的に確認することは、

  • 求人票に記載はあるがもっと詳しく知りたい
  • 具体的な記載がなく実際どうなのか知りたい

など選考中には聞き忘れた、聞きづらかったことです。

転職エージェントを利用している場合、エージェントに依頼すれば代わりに企業に確認してくれます。
エージェントを利用するメリットは内定後にもあります。

入社後に、

経理志望

「えっ聞いてないよ…」

とならないように疑問点、不安点はすべて解消しましょう。

内定を承諾するか迷ったときの基準

経理志望

本当に内定を承諾していいのか・・・

だーどん

内定承諾前はこれでいいのかと悩みますよね。
人生において大きな決断ですから。

いざ内定すると迷ってしまうことはよくあります。
また運良く2つ内定をしたときは余計に迷いますね。

そのとき入社する基準として考えたのが、入社後最低1年間は続けられるかどうかです。
ベストは3年ですが、1年でも経理として最低限の経験は積むことができるためです。

経理は実務経験がすべてです。
未経験者と実務経験者では天と地の差です。
この先経理でやっていく覚悟を決めてるなら、未経験者から実務経験者になることが最優先になります。

条件面があまりにも悪い場合は辞退も考慮しますが、悩むくらいなら実務経験者になることを選択すべきです。

経理はステップアップ転職できる職種です。
私の職場も転職者がほとんどですし、転職する方も多いです。
しかもスキルがある人は年齢に関係なく転職しています。

経理のメリットは自分の努力次第でいくらでもキャリアを積み上げていくことができることです。

経理⇨経理

の転職はいくらでも可能です。
むしろ一番の難関が

未経験⇨経理

なのです。

この考えを最初から持っていることが大切です。
まずは実務経験者になることを最優先に考えて、ステップアップ転職を視野に入れることをおすすめします。

退職から入社まで

内定を承諾したら職場との退職交渉に入ります。
正直これが一番気が重いです。

こればっかりはエージェントはやってくれません。
エージェントがやってくれるのは入社日の調整です。

だーどん

それだけでもかなり有難いですけどね。
両方やるとなるとさらに大変なので。

退職交渉で心掛けることは

  • 退職の意思と日程をハッキリと伝える
  • 引き止められても揺るがない覚悟を持つ
  • 自分よがりではなく会社側の日程も考慮する
  • 立つ鳥跡を濁さずの精神で最後まで業務をやりきる

です。

ただあまりにもブラック過ぎて話も聞き入れてくれないなどの場合、退職代行を利用するのもひとつの手段です。

だーどん

私は運良く利用しないでスムーズに退職することができましたが、世の中いろいろな会社がありますからね…
ただめんどくさいからという手段での利用は絶対におすすめしません。
なんだかんだ不満があっても給与をもらえたから生活ができてたわけです。

恩を返すつもりで、最後まで業務をやりきりましょう。

その方が気持ちよく新天地に行くことができますよ。

おまけ:入社前に勉強しておくこと

ここでは経理になって3年目の私が入社前に「これやっとけば良かったな・・・」ということをお伝えします。

Excelの勉強

お恥ずかしい話、経理がこんなにもExcelを使うなんて入社するまで知りませんでした。
ぶっちゃけると簿記よりも大事です。
なので入社前に時間がある方はExcelを勉強することをおすすめします。

難しい関数を使いこなす必要はないです。

  • 基本操作
  • 基本的な関数

これだけ使えればOKです。
本一冊勉強すれば足ります。

私が経理になってすぐ購入したのが、YouTuberおささんの『Excel現場の教科書』です。

おささんは元々大手総合商社の経理だったこともあり、経理実務に活かせる内容満載の一冊です。
YouTubeで実際の解説動画も見れるので、本当に勉強しやすかったです。
通勤時間やお昼休みなど隙間時間に見れますからね。
疲れ切った時も、帰りの電車で動画を見るだけならなんとかできてましたので、本当におすすめの一冊です。

簿記の基礎を復習

簿記もひと通り復習しておきましょう。

  • 資産、負債、純資産、費用、収益にはどんな科目がくるのか。
  • 借方、貸方のどこにくるか。

会社によって勘定科目名は様々なので、記憶する必要はないですよ。
持ってる参考書を引っ張り出して読むだけでも違います。

まとめ:未経験から経理への転職は可能です

全8STEPで未経験から経理へ転職する方法を解説してきました。

もう一度おさらいします。

【転職準備】
STEP0:転職開始のタイミングを知る
STEP1:簿記2級の取得
STEP2:転職サイトへ登録
STEP3:現職での異動の有無
【転職開始】
STEP4:転職エージェントへ登録&活用
STEP5:職務経歴書を経理特化に仕上げる
STEP6:求人の選定・応募
STEP7:面接対策
【内定後】
STEP8:内定から入社までの流れ
おまけ  :入社前に勉強しておくこと

私が転職期間に費やした時間は約1年です。
そして受けた企業は30社以上になります。
これでも運が良かったと感じてます。

もっともっと苦戦する方はたくさん見てきました。
それだけ未経験から経理への転職は難しいのが事実です。
私も何度もあきらめそうになりましたか。

それでも経理への憧れ会計を仕事としてキャリアを積んでいきたい

これを原動力に転職活動を続け、33歳でも経理になることができました。

経理になって3年目ですが、後悔したことは1ミリもありません
仕事を通して、専門スキルを学べるの喜びを毎日噛み締めてます。

経理になる前は不安でしかなかった自分の将来が、今ではどこでもやっていける自信がつくようになってきました。

  • 簿記が好き
  • 会計に興味がある
  • 専門職でキャリアを築きたい

当時の私と同じ考えの方には、経理は本当に魅力ある職種ですよ。
あと勉強好きにもかなりおすすめです。
自分で勉強したことが、そのまま仕事に活かせるなんて最高だと思いませんか?
しかも経験を積めばどこでもやっていける。
経理がない会社はないですからね。
こんな職種なかなかないですよ。

覚悟を決めたなら戦略立てて、本気で転職に臨みましょう。

未経験でも経理になることは可能です。

未経験から経理を目指す方に、この記事がお役に立てれば嬉しいです。

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